企業展笑顏之一

高雄亜洲新湾区のビジネスチャンス 高雄市ホテル産業側の準備は?

 

高雄は別名を港都といい、その名の通り海に隣接する都市です。主要港である高雄港は世界で三番目に大きな商港としてその名を連ねていました。しかし経済のグローバル化、産業移転および中国経済の盛り上がりとともに、高雄港の重要性が世界ランキングで後退しています。加えて高雄の産業は工業が主であることから、産業移転の後、地元の若者の就業機会が減少し、若者は故郷を離れ仕事を求めて他県へ移らなければならなくなりました。高雄の産業は転換を模索し、直面する上述の問題に対応していく必要があります。
亜洲新湾区は高雄市政府が最近打ち出した産業構造転換の構想です。その主な特色は高雄港との連携で、市と港が共に発展することを主軸としています。その主軸には以下のような四つの特色があります。


1、高雄港地区の「世界貿易展覧会議センター」計画:会議中心のスペースを利用して南台湾の農産物、IT、自動車、船舶、ヨット、重機、海洋科学技術といった産業の展示が可能です。南部地域のメーカーや国際的バイヤーのため、最良のコンベンションサービスを構築し、周辺のホテルや飲食など関連産業の発展を促します。同時に国際シンポジウムを開催することで、高雄市の国際的知名度を上げることができます。
2、「南星計画ヨット産業パーク」計画:台湾初の「ヨット」をテーマとした産業パークです。113.1ヘクタールもの広大な面積をもち、28のヨット製造工場用地および14のヨット関連産業用地を提供します。メーカーが完全に入居すると年総生産高が約100億元に達し、約4,000名の就業機会を創出できる見込みで、亜洲豪華ヨット製造センターとなります。
3、「高雄港旅客運輸専区―港埠旅運センター」:高雄港埠旅運センターの建設を通して高雄にグローバルな海洋ルートを開くため、国際クルーズの流行、両岸の通航および中国人旅行客の個人旅行解放といった動向を把握していきます。莫大な海洋観光のビジネスチャンスが、高雄港を貨物運輸から海洋リゾートで有名な港へと転換させました。高雄港埠旅運センターは大型クルーズの高雄停泊を迎える準備として旅客サービスを方針としています。
4、「海洋文化および流行音楽センター」計画:海音センターは文化創造、音楽、ヨット、ハーバーリゾート、観光など多くの役割を連携させ、高雄埠頭の再生と港湾開発を更に促進。台湾唯一・アジア最高の港湾リゾート地区となります。
上述した発展主軸の特色は高雄自身が持つ産業の特色と地理環境に基づいています。ハードウェアの建設を通してその強みを最大限に整合し、人の流れとビジネスチャンスを高雄に呼び込み、高雄の既存産業の転換および向上が期待されます。

人の流れとビジネスチャンスを高雄に呼び込んだ後、次に考えるべき方向性はいかに人の波を留まらせて高雄市内部に誘導し、高雄市内のその他のビジネスチャンスを導くかということです。ここでは交通と宿泊が考慮すべき重要なポイントとなります。交通の面では高雄捷運および建設予定のライトレールがあり、他の交通機関との連結で目的地にアクセスできるようにします。しかし、宿泊の面ではホテル産業が観光事業の基盤で、ホテル業の特性から顧客に売るのは人のサービスとホテルのハードウェアです。高雄市の宿泊施設の数は多いですが、交通部観光局のデータによると、台北市の観光ホテルの総数は39軒で高雄市は11軒、細かく見ると台北市の国際観光ホテル数は25軒、高雄は10軒となっています。データからは高雄の観光ホテルの数に台北市との明らかな差が見受けられますが、これは高雄市ホテル業に成長できるチャンスがまだ多くあることも示しています。亜洲新湾区がビジネスチャンスをつかんだ後、高雄市ホテル産業側の準備はできているでしょうか?

写真出所:高雄市金典酒店